黒澤哲郎
黒澤 哲郎 Tetsuo Kurosawa
1976年茨城県に生まれ。ギター製作家の父を持ち、幼い頃から工房の空気を吸い、同じギター製作家になることを夢見る。7歳の頃からピアノ、13歳からはギターを始め、多数のギタリストに出会い助言を受ける。 工芸高校アートクラフト科を卒業後、父・澄雄のもとに入門し、基本と名工の楽器を身をもって知ると同時に、アントニオ・デ・トーレス(Antonio de Torres)やサントス・エルナンデス(Santos Hernandez)等の音色に感銘をうける。 1997年スペインに渡り、マドリッドのテサーノス(Mariano Tezanos)、ペレス(Teodoro Perez)先生方の工房に入門。 未だ経験したことのない風土的背景を表現する製作、音づくりを目の当たりにし、以降、師から学んだ考え方から製作研究の基盤を組み替え直す。 翌年には、グラナダのアントニオ・マリーン(Antonio Marin)先生の工房で塗装を学ぶ。 それらすべての経験を現在の楽器製作に注ぎ込み、日々研鑽につとめる。